「来年で父が亡くなって丸3年になるんで、その後にできれば処分していきたいな…と。
ただ、山とかあるし、家も山の中なんで売れないだろうし、どうしたらいいかな…って。」
ミチコは答えた。
「山の中、山の中…」と独り言を言いながら増田クンはスマホの地図アプリで場所を見てみた。
「あー、超~~山の中ですね。
家が…ない。
いやー、ボク将来的にはこんなところで住んでみたいって思ってるんですよ。
ボク、キャンプするんで」
というと、今度は、キャンプと田舎暮らしと田舎暮らしの不便さが入り混じった会話が5分ぐらい続いた。
そこでミチコは言った
「あのー。増田…クン。買います??いや、あげますよ!タダで」と。
で今度は増田クンが耳を赤らめて
「あーいやいや大丈夫です!いやーすごくいいところみたいなんですねど…」ミチコの口角が少し上がった。
そして、ここで緊張とさっきの赤面が完全に消えた。
続く…。
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