「いるんなら、いるって言ってよ!」と弟ユウイチが声をかけてもミチコはややうつむき黙ったまま。

何かを察した2人は静かに畳の上にあぐらをかいた。


と、その時、ふとミチコが顔を上げ、「あら、帰ってきてたの!ただいまぐらい言ったら!」その言葉に黙る2人。

内心では『言ったし、年で耳が悪くなったのか!』と思ったが、口には出さなかった。

その代わりに「ど、どうした、何かあった?」

と兄マサカズ。

続く…。

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