小説:お盆と家族と不動産と
第九話~面会前~

そんなこんなでミチコは次の火曜日に増田クンと会うことになった。 ただ、会うにあたって、1つの書類を持ってくるように増田クンから言われた。 「名寄帳」 もちろん、ミチコはそれが何なのかよくしらない。 言われるがままに、じい […]

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第八話~司法書士 プロフィール~

そのホームページ、トップに載せられた爽やかなイケメンスーツの姿の横に 『不動産の相続、ご相談お気軽に。』 との言葉が。 「じいちゃんちを処分するって『相続』ってことになるの…』 とミチコは若干不安不信に思いながら、さらに […]

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第七話~司法書士~

すぐにケンイチからのLINE。 『司法書士増田 TEL090-××××…』 固定電話じゃなくてケータイ番号?? と思った矢先、続けざまにケンイチから 『オレの1コ下なんだけど、いろいろ詳しいし、いい人だから!』 それでも […]

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第六話~紹介~

「でさぁ、母さん、オレいい人知っているから、その人に聞いてみたらいいよ」 親との会話が面倒になった末の言葉か、いや違う、たぶん自分でも一から十まで説明する自信はある。 だって、ケンイチはただの賃貸担当の不動産屋じゃない。 […]

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第五話~ケンイチ~

「あのさー。たぶん、じいちゃんちを処分しようかなって話でしょ。 母さん。あの、ごめんだけど、オレ賃貸担当で売買のことはよく知らないんだよね。それにたぶんだけどその家とかってそんなに評価が出ないと思うんだよね」 「は!?! […]

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第四話~相談~

この家の寿命を悟ったことで、この家をどうしたいいか考えた。 誰かに相談したいものの、マサカズやユウイチはどこか他人事。 …そうだ、うちのケンイチに聞いてみよう。 ケンイチなら仕事柄、何かわかるはず。 ケンイチはミチコの一 […]

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第三話~寿命と思い出~

ちょうど1年前の夏、ミチコはこの不動産の1つ古びた空き家に行った。 いや行く必要があった。 自宅から慣れない高速道路を2時間走らせ、静かな山あいにある古びた空き家に。 ミチコの予想は当たった。 建物こそビクともしていなか […]

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第二話~不動産~

ミチコのこのお盆に言い出そうすること、実はちょうど1年がかりの構想。 この1年、「家族」以外の身近な人にしか言ってこなかった。 …が、1年後に「家族」の頷きを見るためにいろんな人に相談し、本を読んだり、ネットを見たり調べ […]

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第一話~連絡~

母ちゃんが亡くなって丸3年。 父ちゃんが亡くなった丸6年。 どっちも90歳代での大往生。 このお盆、ミチコは とある決心をしてた。 ごくごく身近な人にしか言っていないとあることを、3年ぶりに「家族」が集まるこの夏のお盆に […]

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不動産を買うときの話
住宅購入にかかる諸費用

不動産を買うとき、その不動産販売価格とは別に「諸費用」がかかる。 目安は不動産販売価格の10%。 例えば、チラシやインターネットで「中古住宅2,000万円」と表示されていれば別に約200万円かかると考えていた方がいい。 […]

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