
と、ミチコは目線は運転する前方を見ながら小声で話し始めた。
「父ちゃん、母ちゃんからのプレゼントみたいなものよ。
ほら、あんたにも手伝ってもらったけど、山を森林組合に売って、そのお金、マサ兄とユウイチがもらったでしょ。
そしたら二人から、いろいろと面倒かけたからってお金もらったのよ。
で、母さんはこのお金を貯金じゃなくて形にしたいって思ったの。
本当言うと新車のエヌなんとか…っていう車が欲しいなぁって思ったけど、桁が1コ違うし、この車全然乗れるし…。
で、あんたの車に乗ったときのことを思い出したのよ。
カーナビとそして車全体を包み込む優しくも臨場感あふれるあの音」
続く…。
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