第六十九話～確かに暇だし～

ちょうど１週間が過ぎた。

勤務先の不動産屋が店休日、自宅アパートで特に興味のないワイドショーを見終わり、「コンビニに昼飯でも買いに行くかー」と独り言。

すると、母ミチコからのLINE。

「起きてた？ヒマでしょ？買い物付き合って！１１時半に迎えに行きます！」…起きてるし、ヒマって決めつけられ、いや、確かにヒマだし。

そうだ、昼飯代を出してもらおう！とケンイチは思い、ラインスタンプで「はーい！」とだけ返事。

着替えを済ませ、１１時半にアパートの外に出た。

ちょうどその時、ミチコが車でやってきた。

マスク姿で運転して。

続く…。