受話器越しに2人の間で2、3秒間の沈黙が流れる。

先に口を開いたのは中西。

「あっ、え~っと、中村さん。以前ご相談いただいた、ご実家の空き家と、畑のお話なんですけど」と、かなり動揺した声。

しかも、ほんの数秒前、数十秒前の自分が招いた失態が無かったかのように丁寧な言葉を選びながら。

ミチコは「はい」と。

ミチコは電話する直前と違いかなり冷静であった。

中西の失態とその後の対応に心の中で嘲笑しながら。

わざわざ連絡してきたってことはきっといい話だ、と期待を胸に膨らませていた。

続く…。

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