「母上様、母上様、ミスチルですね!少々お待ちを!」

と言いながらスマホを操作し、どの曲がいいか迷ったが「しるし」というワード、曲が目にとまり、
カーナビから流した。

「最~初からこうなるとが決まっていたみたいに…」と桜井さんの心地よいボイスが車内を支配する。

「あ~~、母さん、これ、何かのドラマの歌だったよね!」

とケンイチが言葉を発すると

「しっ!静かにして!」

とミチコが会話を遮る。

…ミチコの両目がほんのり桜色に染まり、右目に一滴の水が。

「いい歳して、ミスチルで泣くんかい!いや、鬼の目に涙かい!!」

とケンイチが思ったとき「半信~半~疑…」と桜井さんの歌が木霊した、

そのとき。

続く…。

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