そのホームページ、トップに載せられた爽やかなイケメンスーツの姿の横に
『不動産の相続、ご相談お気軽に。』
との言葉が。
「じいちゃんちを処分するって『相続』ってことになるの…』
とミチコは若干不安不信に思いながら、さらにページを下へ下へと、
するとプロフィールが。
『司法書士行政書士増田健太郎
- 平成30年司法書士事務所開業
- 平成26年行政書士資格取得
- 平成24年司法書士資格取得
- 平成21年明明大学卒業。
ラグビーで鍛えた心と体で親身に対応します。』
「司法書士だけでなく、行政書士っていう資格も持っているのね。ケンイチの1コ下だけどスゴイわ。で、明明大学。ラグビー…んんっ??」
ミチコの心ははっと気付いた。ケンイチと一緒ってことに。
「大学のときの後輩なのね。だったらよかったわ。しかも、ラグビーしていたのら、きっときっといい人。
うちのお父さんもケンイチもラグビーで鍛えてきたんだから。
ただ、お父さんなんか若い時のキレイな腹筋が今では見事な三段腹になっているけどね」
ミチコはなんだか気が楽になって、なんだかルンルン気分でスマホを電話モードに切り替えた。
そして、ケンイチから教えてられた増田クンのケータイへ。
すると、1コールも鳴らないうちに電話がつながった。
「はい。増田と申します…」ミチコはドキッとした、勢いで電話したので何といえばいいか
考えてなかったのだ
「あの~~。中村と申しますけど…。中村ケンイ……」
と言ったところで増田クンが言葉を重ねてきた
「あー、はいはい!中村先輩の!
ちょうど今LINEでやり取りしていたところなんですよ」
続く…。
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