ミチコのこのお盆に言い出そうすること、実はちょうど1年がかりの構想。
この1年、「家族」以外の身近な人にしか言ってこなかった。
…が、1年後に「家族」の頷きを見るためにいろんな人に相談し、本を読んだり、ネットを見たり調べに調べてきた。
そしてこの構想は「家族」いや、そのまた未来の家族も含めてみんなハッピーなことだと確信していた。
この夏のお盆、ミチコが「家族」言い出そうとするその構想、それは不動産のこと。
世の中には不動産って一言で言ってもいろいろある。
建物、マンション、土地、駐車場、賃貸物件…。
ミチコがいやミチコの「家族」みんなが抱える不動産はそんなもんじゃなかった。
古びた空き家、荒けた畑、手入れされていない山々。
そう、6年前に逝った父ちゃん名義の不動産。
おそらくは東京にいるマサカズも福岡のユウイチも知らないこの実態。
そして、これをずっと持ち続けることのリスク。
続く…。
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