不動産を買うとき、その不動産販売価格とは別に「諸費用」がかかる。
目安は不動産販売価格の10%。
例えば、チラシやインターネットで「中古住宅2,000万円」と表示されていれば別に約200万円かかると考えていた方がいい。
では、その諸費用って何なのか?
①登記費用
②仲介手数料
③収入印紙代
④固定資産税精算金
⑤住宅ローン初期費用⑤火災保険料
⑥その他…です。
聞いたことある項目もあるかもしれません。
またまた、もしかしたらこの諸費用を少しでも安く抑える術があるかもしれません。
登記費用
①登記費用。
不動産を買ったら登記します…が、そもそも登記って?簡単に言えば国の帳簿に載せること。
この土地、建物の大きさや所有者、またまた、抵当権って言って、〇〇銀行からの住宅ローンで買ったなども載せることになる。
なぜそんなことをするのか?それは、他の人に簡単に取られないようにするためであったり、抵当権については、ローンが滞った場合、その不動産を取ってしまうようにするため。
仲介手数料
文字通り不動産業者さんに「仲介」してもらったことに対する「手数料」。
言わなくてわかる…。
って言いたいことは、逆に不動産業者に仲介してもらわなかったら、そもそも発生しないお金ってこと。
例えば3,000万円の建売住宅を不動産業者の仲介で買うと、仲介手数料105万6千円(最大)となる。
…が、これを建売住宅業者から直接買うと0円ってこと。
収入印紙
日本には印紙税法って法律がある。
あ~、はいはい、領収証に200円貼る…。
ってそうなんですけど。
不動産の場合、その金額が大きいと、印紙の額も大きくなる。
例えば、土地1,200万円の売買契約書には1万円の収入印紙を貼る。
3,000万円の金銭消費貸借証書には2万円の収入印紙を貼る。
そして割印。
そうしないと法律違反になる。
固定資産税清算金
固定資産税は「固定資産」を所有する人が払わなければならない税金。土地・建物・機械とか…。
これは特徴として「1月1日」時点の所有者に対して市町村から請求される。
なので、例えば、7/1に売ってしまってもその年の1年分は前所有者が払う。
ってちょっと前所有者に不利。
なので、売り渡した日をもってその年の1年分を日割(又は月割)を買った人が売った人に払う。
これは、法律ではなく、不動産取引の慣例として。
住宅ローン初期費用
毎月の住宅ローンには金利が含まれる。
これ当然。
ではでは、住宅ローンに初期費用がかかることをご存知?
これは各金融機関やローンの種類によって異なる。
初期費用として大きく分けて「事務手数料」と「保証料」とがある。
事務手数料だけが必要というローンもあれば、どっちも必要ってこともある。
「事務手数料」とは…。
これは文字通り、金融機関が住宅ローンにかかる事務シゴトの経費。
ではでは、「保証料」とは…。
保証人はわかるよね。
延滞した場合に支払い義務がある人。
「保証料」はこれのお金バージョン。
っていってもわかりにくい。
今は保証人を必要とせずに「保証料」をとる住宅ローンが多い。
これはもし延滞した場合に「保証会社」という住宅ローンの金融機関とは別の会社が立替払いするもの。
その保証会社に支払う最初の手数料を「保証料」っていう。
ちなみに独立系の保証会社で一番有名なのが「全国保証」って保証会社。
「保証料」と「事務手数料」。片方だけ、又は両方必要の場合がある
例えば、A銀行は事務手数料が55,000円のみで保証料はかからない。
B銀行は事務手数料が55,000円で保証料は毎月の金利に+0.1%。
フラット35は取扱金融機関で異なるが、例えば、事務手数料が融資額×2.2%、保証料なし。
つまりは金利だけじゃなく、初期費用も見比べるべきって話。
火災保険
ここのポイントは支払い方法。
火災保険は月払・年払・長期一括払がある。
月払・年払は説明するまでもないと思う。
…では、長期一括払って。
2022年7月現在では火災保険10年間と地震保険5年間の長期契約が可能。
この長期契約分例えば、50万円とかすることがある。
いやいや私の経験上100万円オーバーもある。
火災保険の支払方法
毎月や毎年支払う方法と、長期一括払どっちがいい?どっちがいいか…。
私的には長期一括払がいいと思う。
火災保険はここ数年間でかなり値上がりしている。
長期一括払だと、その期間の値上がりを避けられるし、毎月・毎年支払う必要がない。
これを住宅ローンに含めて支払うことができる。
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